きまぐれコラム

  お寺と神社




お寺と神社
 日本文化の代表として語られるのがお寺と神社ですね。このふたつ、雰囲気はなんとなく似ていますが、中身は大違いなのです。
簡単にいうと、お寺は仏教、神社は神道という異なる宗教の施設です。(当たり前ですが)
見た目の違いとしては、仏像やお墓のある所がお寺で、鳥居のあるのが神社といえるでしょう。(中には例外もあります。)

太古の昔から「あらゆるものに神が宿る」と日本人は考えてきました。日本の神話を伝える「古事記」に出てくる、最も重要な神様は、天照大御神(あまてらすおおみかみ)です。
その他にも多くの自然崇拝的な神様や、さらに歴史上の偉人、その土地を守ってきた神様など日本には、八百万(やおよろず)の神様がいます。
これらの神様をそれぞれにおまつりしている所が「神社」です。

神社で神様に奉仕する方は「神職(しんしょく)」です。「神主(かんぬし)さん」ともいいますね。なかでも、その神社の長、責任者となる神職さんは「宮司(ぐうじ)」と呼ばれています。神職には(宮司、権宮司、禰宜(ねぎ)、権禰宜、出仕)の階級が存在します。

 そして、6世紀の飛鳥時代になると、インドで生まれた仏教が大陸から中国を経由して日本に伝来します。仏教とはお釈迦様(仏陀)や菩薩様などの「仏様」を信仰していて、そのためにつくられた施設が「お寺」です。
寺院、仏閣などとも呼ばれ、日本以外も世界各地に存在しています。
仏教にはさまざまな「宗派」がありますが、悟りをひらいた人という意味の「仏陀(ブッダ)」、つまり、お釈迦様を教祖としている点は全て同じです。

お寺の山門(仁王門)清水寺の舞台法隆寺の五重塔

お寺で仏様に奉仕するのは「僧侶(そうりょ)」、わかりやすい言葉では「お坊さん」。そして、そのお寺の長となるお坊さんのことを「住職(じゅうしょく)」と呼びます。この他にも、僧正,僧都,律師などの階級もあります。(ここでは、あまり深く掘り下げないことにします)

神主さんもお坊さんも、位階や身分によって、呼び名や着用する衣裳もそれぞれ異なっています。

お寺の法要などでお坊さんによってあげられているのは「お経」ですね。
お経の内容は、多くは仏様の教えです。お釈迦様が生まれた国などで作られ、大陸経由で日本に入ってきました。よく聞いてみると日本語ではない言葉も多くあります。

これに対し、神社での結婚式など神社の拝殿の中に入ってのお参り(正式参拝)では、神職さんによって「祝詞(のりと)」があげられます。
こちらで使われているのは「大和言葉」(やまとことば)というもの。祝詞は古くからの神様との間で交わされるものなので、いまの私たちにとっては耳慣れない古語となっています。
祝詞は、古くは神様からのお言葉を伝えるものでしたが、現在では人々から神様への感謝や祈願などが織り込まれたものが中心になっています。

神社の遥拝所鳥居と本殿(伏見稲荷大社)海上の鳥居(厳島神社)

ところで、皆さんは結婚式や子供のお祝い事はどこで行ないますか?
一般的には結婚式場などで行なわれることが多いようですね。もちろん神社で行なう方もいるとは思いますが、式場では神主さんに祝詞を読み上げてもらうことが一般的だと思います。仏前で結婚式をあげる人は少ないでしょう。

でも、葬式は圧倒的に仏式で行なう方が多いと思います。何時からこんな区分けが為されてきたのでしょうか?
(気になる方は調べてください。)

日本の神社で最も有名なのが「伊勢神宮」と「出雲大社」ですね。天照大御神(あまてらすおおみかみ)と大国主命(おおくにぬしのみこと)が祀られています。

寺院、仏閣は奈良・京都に多く見られます。皆さんも修学旅行などで清水寺や東大寺などに行きませんでしたか?
仏教には多くの宗派があり、それぞれに本山と呼ばれる寺院があります。中でも真言宗の高野山、天台宗の比叡山などの名前は良く聞きます。

最近は色紙ではなく「御朱印」を集めている方も多く見られます。
この「御朱印」はそれぞれの神社やお寺で独特のデザインがあり、集めても楽しく良い旅の思い出になりますね。